胸椎の動きと構造
胸椎について
胸椎とは肋骨がくっついている背骨のことです。
胸椎と肋骨を合わせて胸郭といいます。
胸と背中を鍛える上で最も大事な動作は「胸椎の伸展」です。
筋トレ初心者の方はここを抑えれば格段にトレーニングが上手になります。
わかりやすく解説していきます。
胸椎伸展について
胸椎伸展=背筋を伸ばして胸を張ることです。つまり猫背と逆の動きです。
(「胸郭を起こす」ということもあります。)
しかし、この表現だと説明が不十分ですのでもう少し詳しく解説します。
猫背の人が背中を伸ばそうとすると、多くの方が腰を反らせることで胸を張ろうとしてしまいます(腰椎伸展)。
これを代償動作(ある動きを補うために、別の部分を使って動くこと)と言って、今度は腰への負担が大きくなるという悪循環に陥りやすいです。
よって、胸、背中を鍛える際には腰が反らないように背中を伸ばして胸を張る必要があります。
フォームは下記チェストプレスの動画をご覧になるとイメージしやすいです。
胸、背中を鍛える際に胸椎伸展する理由
胸椎伸展をしないで胸、背中のトレーニングを行うと肩、ないしは腕に負荷が逃げます。
猫背のままチェストプレスやラットプルダウンを行ってみるとわかりやすいと思います。(イメージしにくい方は、一度猫背のフォームで試してみてください)。
胸椎伸展をすれば、自然な肩の位置、腰の位置を保つことができ、狙った筋肉を鍛えることができます。
これができないと腕、肩が太くて体の中心に筋肉がないポパイのような体型に近づいていきます。
(立派な腕。。。)
脊柱について ※より深く理解したい人向け
脊柱には上から順に
頚椎(7個)
胸椎(12個)
腰椎(5個)
仙骨(5個)
尾骨(4個)
合計33個の骨が並びます。
試してもらいたいのですが、
首(頸椎)の曲げ伸ばし
腰(腰椎)の曲げ伸ばし
はかなり簡単だと思います。
しかし、胸椎の曲げ伸ばしはやりにくいです。
胸椎は、1つの胸骨に肋骨がくっついているため、頚椎や腰椎と違い単独で動作するのが難しいです。
ただ動きますので、動かしましょう(脳筋)。
キャットアンドドッグというストレッチがとても有効です。
早速いろいろなトレーニングをしてみましょう!